狼と森の研究所
団体名 | 森と狼の研究所 |
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代表者 | 朝倉 裕 |
活動内容・実績 | 物語や慣用句で必ずといっていいほど「悪者」扱いされるオオカミ。でも実は、生態系に欠かせない大切な存在であることが、科学研究によって明らかになってきました。日本では絶滅しているので、オオカミ=「滅びの動物」というイメージで語られがちですが、西欧諸国ではむしろ「復活する自然」の象徴として人間社会との共存が図られ、国が率先してオオカミ保護の取り組みを進めています。 わたしたちは、オオカミをとりまく世界の現実を広く知ってもらうために活動しています。 *オオカミの科学的な姿を伝え、健全な生態系のめぐみ=「生物多様性」に支えられた社会の在り方、未来を考えるための勉強会・講演会・セミナー・展示会の開催 *オオカミをテーマにしたイベントの企画提案と科学的な助言 *ホームページ運営・メールマガジンの配信・ブログやFacebookを用いたオオカミ情報の発信 *海外のオオカミ関連の本や公式文書の翻訳・出版 *世界のオオカミ保護団体、オオカミ研究者、自然保護活動家との交流・情報交換・シンポジウム参加 *日本の自然関連団体との交流・意見交換・活動協力 |
事務局 | 中央区佃2-11-6 ザ・クレストタワー2305号 |
URL | https://www.wolfandforest.com/ |
PR | なぜ、今「オオカミ」なのでしょうか? 日本もかつては「オオカミが暮らす国」でした。人々は山の豊かさと厳しさの顕現としてオオカミを畏れ敬いながら、「むやみに人を襲う動物ではない」と言いならわし、農作物を害するシカやイノシシを追い払ってくれるありがたい存在と大切にあがめ、共に国土を分け合ってきました。 シカは世界中で捕食者とともに生き、共進化してきた動物です。オオカミは補食する能力を、シカはオオカミから逃げつつ子孫を残す能力を、長い進化の歴史の中で獲得してきました。ゆえにオオカミがいなくなった地でシカは爆発的な増加を示すことが明らかになっています。 いま日本中で大問題になっているシカの激増とそれによる植生の破壊は、頂点捕食者であるオオカミを人が絶滅させ、自然のバランスを崩してしまったせいなのです。 私たちは、日本の森に、自然に、調和を取り戻し、人間社会と野生動物がいきいきと共存できる国土を実現することを目指しています。捕食者の機能を復活させることで初めて人は狩猟者の力と併せてシカの過剰な増加を抑えることができます。植生は回復し、緑に育まれて動物たちは栄え、生物多様性に満ちた山野は人間社会を支える大切な基盤となってくれるでしょう。 オオカミの復活は、森の生き物たちの相互作用を引き出し、生態系そのものをよみがえらせる力になります。今ならまだ間に合います。オオカミと生態系の関係を知り、日本の豊かで美しい自然を未来へつなぐ方法を共に考えてみませんか。 |